料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
体型は前部が太く、後部になるにしたがって細くなり、やや側扁している。「鱈腹食う」の言い回しがあるように、腹部は膨らんでいて、口先は丸みを帯び、上顎にはひげがあります。背ビレが3個、尻ビレが2個あり、他の魚とは区別がしやすいようです。魚類、イカ(烏賊)、たこ類、甲殻類などをえさにする貪欲な魚で、10kgを超えるものも少なくありません。
鱈自体を使った料理は、本当に星の数ほどあります。それだけ鱈が一般的に使われている魚だという事でしょう。しかし、白子となるとかなり好き、嫌いの出てくる部分でもあるだけに、いかにしてこの白子の風味を消してしまうか、またはいかにして残したまま調理をするかの二通りしかないと思います。中途半端に調理をする事が一番いけないと思います。
今回は、この鱈の白子をただ焼き上げただけの料理ですが、焼き加減がこの白子を生かすか、殺すか決めてしまうのです。焼き具合など、勘に頼る部分が多く、人によって出来上がりの随分と違うものになってしまう料理です。白子を焼き台の上におき、かなりの強火で表面が軽く焦げるように焼き上げていきます。芯が軽く暖まったと思った所で焼き台からはずし、器に盛り付け、ポンズの餡をかけます。実に簡単な料理ですが、白子らしさが一番出てしまう料理なので焼き加減には十分に注意をしなくてはいけません。紅葉卸と千切りにした白葱を添えて完成です。