生ビールが変わっても気がついてくれるお客様は少ない。それでも中には一口飲んですぐに「・・親方、ビール変えた？？」って言ってくれるお客様もいる。キリンのビールが好きなお客様、アサヒが、サッポロが・サントリーが・・とそれぞれに好みがあるし、数え切れないくらいある銘柄の中にもそれぞれ好みがあるだろ。一口飲んでビールの味が前回貴田乃瀬に来たときと違うのが分かるなんて、かなりのビール通だろうか。正直言って私は自信がない。ビンビールと違い生ビールでしかも、グラスに社名や銘柄が入っていないとしたら、まず銘柄を当てるなんて無理に決まっているし、社名を当てるのさえ難しいだろう・・。
あるお客様が言うところによると、ビールの銘柄を当てるのは難しいけれど、社名を当てるのはそんなに難しくないと言う、キリンのビールには、キリン系の味・アサヒのビールにはアサヒ系の味・・・と言うのがあるそうだ。つまり、アサヒビールの全銘柄には、ある味の共通点があるのだそうだ。私にはまったく分からない。こんなことで貴田乃瀬の料理が信用してもらえるのかどうか、不安を覚えるところだが、正直に言ってグラスが並んでいれば、ビールとビールの味の違いは分かるし、貴田乃瀬で使っている「熟撰」をその中から探し出すことも出来るだろうが、ほかのビールの社名までは分かるかどうか自身がない。
どこの会社のビールを飲むかによって、どんな料理がそのビール合うのかって言うのも考えているのだそうだ。ようやく私にも話しの出番が回ってきた。
続きはまた。