旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
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03-04-17 鮨ネタ Index

鮨ネタ:鱚 (キス)

では、今日はキスを握ってもらう事にしましょう。
普通キスと言えばシロギスを指します。姿の美しい魚ですね、大きさは30センチぐらいにもなりますが、一般的によく使われるのは15センチぐらいのものでしょうか。身体は円筒形で、わずかに黄褐色を帯びて、むなびれが頭のすぐ後ろにあります。肉質は白身で、味は癖がなくて淡白・・淡白って言うのはこの魚のことじゃないのかしらって思うくらいに淡白ですキスの仲間の中では最高に美味だと思います。

同じ仲間にアオギス、アメギスがあります。アオギスはシロギスよりも大型で体の色が少し青みを帯びています。昔は東京湾で脚立釣りで有名になった魚ですが、味はシロギスにはかないません。キスは夏の魚の中では1番味、香りとともに淡いのではないでしょうか?。

おすし屋さんによって使いやすい大きさが違うようですが、私の個人的意見としては大振りのものの方が味がいいような気がします。江戸前のおすしではオボロなどをからませる事もありますが、これも個人的意見としては、紙塩でサッと〆ただけのものを握って頂けるとありがたい・・・・まったく個人的な意見です。背中の薄皮を残して握り、光物とされる場合もあるようです。サッと酢に通しただけなんていう握りも十分と美味ですね。これまた個人的意見を言わせていただくと・・・(本来個人的意見だけで書き込んでいるので余り何度も言うといやみになりますね)紙塩をあてた後、ほんの数分昆布の上に並べておいてから握ってもらったものを食べた事がありますが・・驚愕・・の一言でした。ほんの数分がこれほどの仕事として口の中に入ってくるとは思いませんでした。そのときほど自分の「おすしだい好き・・・」なんていう気持ちが小さく思えた事はありませんでしたねぇ。私のおすし人生の中でも特筆するくらいの驚きでした。

さて、明日は「鯛」・・それもチダイを握ってもらいましょうか。このあたりではあまり使うおすし屋さんもないようですが、美味しいんですよ、時期は短いんですけどね。

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